Q.戸籍の附票の取得方法(取り寄せ方法、見本、戸籍との違い)を教えてください。

戸籍の附票の解説│取り寄せ方法、見本、戸籍との違い戸籍謄本/本籍地
戸籍の附票の解説│取り寄せ方法、見本、戸籍との違い

戸籍の附票(こせきのふひょう)とは

戸籍の附票は、 過去住所の「移転履歴」が記載されている証明書です。

戸籍の附票は、本籍地の役所で管理されており、本籍地の役所でのみ交付可能で、本籍地以外の役所からは交付してもらうことはできません。

戸籍の附票の見本

 戸籍の附票の全部証明戸籍の附票の全部証明(改製後)

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戸籍の附票と住民票の違い

どちらも「住所の証明」が出来る公的書類です。

戸籍の附票と住民票の違いは、戸籍の附票はその戸籍に関する過去全ての住所が記載されているのに対し、住民票は、住所の異動や世帯の構成を記録したものになり、住所情報としては、前住所と現住所の2点のみが記載されるのみになります。

戸籍の附票:その戸籍に関する全ての過去住所が記載されている
住民票:前住所、現住所の2か所が記載されている
戸籍の附票と住民票の違う点として、戸籍の附票が「本籍地」で管理されているのに対して、住民票は「住所地」で管理されているところが異なっています。

戸籍と戸籍の附票の違い

戸籍は、出生・死亡・結婚などの身分事項を記録した証明書になります。

戸籍の附票は、住民票と戸籍の2つを住所の「移転履歴」により繋ぐものになります。

住民票の除票と戸籍の附票の違い

住民票の除票は、過去住所地の役所で管理されており、当時の前住所、当時の現住所、当時の転居先住所の3点が記載されている証明書になります。

住民票の除票:①当時の前住所、②当時の現住所、③当時の転居先住所の3点が記載されている

最新の住民票と過去の住民票の除票を組み合わせることで、住所の変遷も証明することが出来るようになりますが、移転の数が多い場合は、複数の住民票の除票が必要になるため、非常に手間になります。

一方、戸籍の附票は、住民票の移動の手続きさえしていれば、住所の移転記録の全てが記載されているため、1つで住所の変遷の証明書となります。このため、引越しを繰り返している方にとっては、自動車を売却する際に必要となる住所の変遷の証明書として、戸籍の附票が便利で多用されています。

戸籍の附票の請求・取得方法

請求方法は、戸籍の請求方法と同様です。戸籍の附票に記載された内容を、多くの役所では、以下の2つの名称で発行しています。

1. 戸籍の附票 全部事項証明書
2. 戸籍の附票 個人事項証明書

尚、申請には、必要な戸籍の附票につき、その本籍、筆頭者の氏名の記入が必要となりますので事前に確認が必要です。また、正確には一般の方が役所から入手できるのは、「戸籍の附票の写し」であり、「原本」=「戸籍の附票」は役所でデータ管理されています。
詳細はこちら:戸籍の附票の取り寄せ・郵送請求・取得方法について

戸籍の附票の利用方法、使われ方

戸籍の附票では、住所の移動履歴が確認できます。そのため、何度も引越しをした人が、いくつか前の住所から今の住所までの履歴を証明したい場合に、この証明を取ることで証明できる場合があります。

【参考】Q.A市⇒B市⇒C市⇒D市と複数回引越ししたことを証明する方法を教えてください。

事例として、車の名義変更の際によく利用されます。
尚、住民票の除票でも、住所の変遷履歴を確認することが出来ますが、その保存期限が過ぎてしまった場合に、戸籍の附票を代わりに使うことも可能です。

相続手続を進める際に、不動産登記簿に記載されている登記名義人が当該不動産登記簿に記載された住所から複数回の引越しをしている場合、住所を辿り、現在の本当の所有者を特定するため、戸籍の附票(住民票の除票を含む)の写しを活用します。

車の譲渡、廃車及び住所変更手続の際、車検証に記載された住所から所有者が複数回の引越しをしている場合、記載されている当時の住所と現住所の確認を行うため、
戸籍の附票(住民票の除票を含む)の写しを活用します。

長期間使用していなかった休眠口座(休眠預金)の利用の再確認を金融機関が行う場合、記載されている当時の住所と現住所の確認を行うため、
戸籍の附票(住民票の除票を含む)の写しを活用します。

戸籍の附票の詳細解説

戸籍の附票は、本籍地の市区町村の役所において、戸籍の原本と一緒に管理されています。
戸籍の附票には、その戸籍にいる人(在籍者)の戸籍が作られた(又は、戸籍に入籍して)時点から、現在(又は、戸籍から除籍される)までの住所の異動履歴が記載されています。
住民票の移動(転居や転入)ごとに、転入先の役所から本籍地の役所に、住所が変更された旨の通知が届き、その都度、追加記載されていきます(本籍地で附票の情報を更新される)。
本籍地へ通知が届き、事務処理が行われるまで、1ヶ月ほどかかる場合があります。住所異動直後に附票を請求する場合には、新しい住所が載っているかどうか、ご留意下さい。

戸籍の附票の保存期間

5年間となっています。戸籍の構成員全員が除籍になると、戸籍の附票も除附票となり、その後5年間保存されます。

戸籍の附票の請求・取得時の注意点

(1)どこの住所からどこの住所までの履歴が必要かを確認が必要です。
(2)今までのすべての住所が記録されているわけではありません。
(3)転籍などで、別の市区町村に本籍を変更していると、現在の戸籍の附票にはその転籍の時点以降の住所しか記載されません。
(4)最も長くても、その戸籍に本籍を置いていた期間の記録が行われているだけになります。
(5)婚姻や転籍などで戸籍が異動されていると、その時点でその本籍地での記録は止まります。
(6)婚姻などで、夫婦の戸籍を編製した(新しく作った)場合も同様で、婚姻後の戸籍の附票には、婚姻届を出した時点以降の住所から記載されます。
(7)婚姻前の住所の証明が必要な場合は、親などの戸籍の附票を取ることになります。
(8)転籍以前の住所の証明が必要な場合は、以前の本籍地で、転籍前の戸籍の除附票をとることになります。
(9)戸籍の附票の住所の欄に余白がなくなったり、戸籍の附票の様式が変更されると、戸籍の附票が改製され(作り直され)、それ以降の住所は新しい戸籍の附票に記録されます。改製された前の附票(「改製原附票」といいます)の保存期間は5年間しかないため、昔の住所の証明ができない場合もあります。
(10)戸籍の附票や改製原附票の保存期間は、5年間ですが、5年間という期間は、最低保存期間のため、役所によってもっと長く保存している場合もありますので、本当に必要な場合は、ご確認をしてみて下さい。
(11)戸籍の附票は、戸籍とセットになっているため、戸籍が除籍となると、戸籍の附票も徐票となってしまい、住民票の除票と同様に5年間しか、その役所で保存されません。そのため、引越し(転居)をする毎に転籍(戸籍の移動)を繰り返すと、戸籍の附票のメリットが無くなってしまいます。

根拠法

根拠法は、住民基本台帳法及び戸籍の附票の写しの交付に関する省令になります。

戸籍の附票の記載事項について(第17条)

以下の4つが記載されています。
・戸籍の表示(=本籍および筆頭者)
・氏名
・住所(戸籍が作られた時点の住所から記載)
・住所を定めた年月日

参考リンク

Q.戸籍と住民票の違いは何ですか。
https://xn--pqqy41ezej.com/?p=245

Q.戸籍の附票と住民票の違いは何ですか。
https://xn--pqqy41ezej.com/?p=247

Q.住民票の附票について教えてください。
https://xn--pqqy41ezej.com/?p=230

Q.住民票の除票とは何ですか。
https://xn--pqqy41ezej.com/?p=222

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